設立趣意書

日本企業経営学会設立趣意書

 現代社会では、あらゆる経済活動は企業を中心に行われており、しかも企業の経済活動はますます複雑化している。国際的な人、モノ、カネ、情報などの取引や移動の活発化、アジア圏の台頭による新たなグローバル競争の激化などが進展している。

 現代経営学は、そのような状況下で企業が社会の変化に適応したり、環境を自ら創造的に変化させようとする行動を理論化しようとしているのである。経営学は企業をいかに運営すべきかについて実践的な示唆を提言することを義務づけられている理論でもある。

 本学会は企業経営の研究を ⑴ 経営学・商学・会計学の学際的研究、⑵ 経営関連分野の国際的研究、 ⑶ 東アジアの企業経営の研究の3つの面から推進していこうとするものである。

 経営学・商学・会計学の学際的研究は、3つの分野の知識を組み合わせることによって従来の知識の下では解決できなかった企業経営問題を解決する全く新たな方法を導き出したり、新たな価値を有した斬新なビジネスモデルの創造を可能とすると考える。

 さらに、中国・韓国・台湾など東アジア諸国の会員のご参加を得て、協力・提携して、経営関連分野の国際的研究と東アジアの企業経営研究を行っていきたい。

 本学会の目指すものは企業経営の研究を通して、世界の経済・文化の進展に寄与しようとする点にある。